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【絵本】巨人のドゥムバ [古都デュナルベルグ] | DLsite 同人 – R18

    【絵本】巨人のドゥムバ [古都デュナルベルグ] | DLsite 同人 – R18

    あらすじ

    鉄よりも重い身体の巨人が空を飛ぶことに憧れるお話。

    飾り窓で飾られた物静かでどこか悲しい物語の絵本をお楽しみください。
    全32ページとなっております。

    サンプル

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    レビュー

    空を飛ぶことを夢見る巨人の物語。自分に羽が生えていない事が理由で空を飛べないと考えた巨人ドゥムバは、鳥たちと取引して木の実を与える代わりに美しい羽を分けてもらい自分の翼にしようとします。しかしある時、流れ星に当たって片翼を失った天使に出会い・
    鳥たちが巨人の事を揶揄したり哀れんだりする歌をさえずるシーンが可愛らしくて微笑ましい。不器用で優しい巨人の想いが報われて感動的でした。ドゥムバの造形も緻密で繊細。相変わらず作者氏の画力の高さが神です。 巨人のドゥムバの呼ばれ方が、愚かで哀れな巨人から、心優しき巨人へと変わっていき、よかったと思えて気持ちの読後感でした!
    思ったのが、ドゥムバ自体は、特に大きく変わってないんですよね。
    元々人の為に自分の大切なものをすぐに差し出せる優しさを持っていたけど、それを周りが知る機会が無く、馬鹿にされ続けていました。
    そこから、ドゥムバの優しさを知ったことで周りの見る目が変わった感じです。
    ただ、ドゥムバのように人に知られようが知られまいが、他人の為に優しくあれる生き方をしていきたいと思えました。 この物語は傑作です。
    巨人のドゥムバは、空を飛ぶことに憧れています。鉄より重い体の巨人が、空を飛ぶことに憧れている。おかしいでしょうか?私たち人間も長らく空を飛ぶことに憧れていました。だから、ドゥムバが空を飛びたいと思うことは、笑うべきことではないのです。しかし、ドゥムバはその手段として、羽を集めて翼を作ろうと思い立つのでした。ドゥムバにはそのくらいのことしか思いつかないのです。そういう意味ではドゥムバは愚かな巨人やもしれません。
    さて、鉄より重い巨人のドゥムバは、羽を集めてどうするのでしょうか。自分を飛ばすのか、空を飛ぶことをあきらめるのか、別の形の夢を叶えるのか。ドゥムバの翼の願いの行方をぜひ読んでみてください。 愚かで一途で、しかし優しい巨人のお話。愚か者が結局絶望する話かなぁ、って思ったけど、違うルートで目的を達成する流れに、最後ホロリと泣いてしまいました。
    さえずってるだけで会話は出来ない小鳥達が陰でヒソ笑ってるのは陰湿鳥でちょっと笑えました。(ちゃんと最終的にはそこら辺も和解的な流れになるんですが)
    誰かへの親切が実を結ぶ話。情けは人のためならず、自分に返ってくるものって事で良い童話ですね。 巨人は、最初は周りに住む物全てから愚かだと言われていました。
    思考回路が単純なのもそう言われるきっかけだったみたいです。
    何をしたわけでもなく、行動が変だったというだけなので、彼のことがや気の毒だと感じました。
    そんな彼の評価が一気に変わるイベントが発生します。
    空を飛びたいという願望も結果として叶えることができていたようです。
    そのおかげもあり、最後の方になると誰も愚かだと言わなくなっていました。
    それどころか、巨人を褒めるものが続出していて、優しい心を持つと評価する者が出るなどの変化も発生したのでした。
    だから、読んでいて胸がスッとしました。
    い話だったとも思いました。 愚かで哀れで妄想癖のある巨人のドゥムバが空に憧れ空を知り空を飛ぶお話です。
    物語の全体を見ると起承転結がしっかりしていて楽しめました、絵と文章で巨人の悲哀や重さ鳥の軽さや楽さ羽の美しさと優しさ、それらがよく表現されていてホッコリしました。
    終わり方は希望のあるハッピーエンドで後味もスッキリしていて良かったです。