【絵本】愛を詠わぬ詩人 [古都デュナルベルグ] | DLsite 同人 – R18
あらすじ
【緋色の大樹】の下で愛を唄ってはいけない、歪んだ形の愛が芽生えてしまうから…
飾り窓で飾られた物静かでどこか悲しい物語の絵本をお楽しみください。
表紙+95ページの内容となっております。
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レビュー
あの姿でよく緋色の大樹まで行けたものだと感心しました。もう主人公は人に見せられない姿になっているからです。
昼は人目を避けて、夜を利用して移動すれば行けるかもしれませんが。
紅い魔女と再会するため、相当な苦労を重ねてきたのは確かです。
その苦労を労ってあげたくなりました。
あそこだけコミカルな画像になっているのが面白いです。
幸せそうな雰囲気に満ちているって感じでした。
愛の気持ちがあれば見た目など気にしないという、彼女の気持ちの裏返しのような気もします。 めっちゃくちゃイケメンで顔面偏差値高いのに、恋を知らない、知ったら愚直に一直線の吟遊詩人さんのキャラクターが素敵過ぎました。このサークルの絵本の男子はみんな萌える。
道中の貴族の娘のエピソードが良かった。悲しくも娘に贈られた詩がとても美しい。
そしてラスト、冒頭で顔面偏差値高かったイケメンさんはあんな事に…。しかしその心意気と表情は元の姿の時よりも美しく、幸せそうなのであった。最後の「いびつな愛が芽吹く」という言葉の回収と、ギャップのある可愛らしい絵が好き。最後の和む絵がピッタリな、どこかほのぼのとした童話だと思いました。 紅い魔女の黒髪を「夜を閉じ込めたような」と表現するところが詩的でいですね。
緋色の大樹の下に佇む紅い魔女を愛してしまった吟遊詩人の男の話。
私に愛を詠えば呪われてしまうと魔女に言われても、吟遊詩人は臆することなく愛を詠い続け、その結果とある理由で愛を詠えないという呪いを掛けられてしまう。
呪われてしまった吟遊詩人ですが、呪いの苦しみよりも魔女に愛を伝えられなくなった事の方が辛いようで、吟遊詩人の愛の強さが窺えます。
いろな見方があると思うが、ハッピーエンドで締めくられていると思った。